我が家にクルマがくるまでは…

そろそろ子供も生まれるし、自家用車の再購入に弾みがついてきた!さて、何を購入しようか…購入までを徒然に。

デミオ後の日本車の未来

個人的に激動の2ヶ月を経て、ようやく気持ち的にブログ再開と相成りました。

まあ、誰に向けて書いてるわけでもないので別に良いのですが、漸く車の事を考える余裕が出てきたので。
 
昨日デミオに1日試乗させて頂き、ディーラーの方には感謝です。その時思ったことは、この車が出た意義は日本車にとってとても良かった!ということです。

f:id:dawada:20141031004155p:plain

これまでの日本車にはなかった「洗練」を感じる事が出来たからです。スペース効率で言ったらフィットの方がいい、安さで言ったらマーチでもヴィッツでもなんでもある。この車の最大の特徴は普通(ベース性能)をこのクラスの車で研ぎ澄ました事にあります。
 
鋭いハンドリングよりもロールを許容しつつ幅のあるハンドリングを実現し、アクセル反応をある程度ダルにして燃費を意識しつつも踏み込めばBクラスらしからぬ加速が出来る。運転手として虐げられるwお父さんにとって、この二つだけでも嬉しいのに、ドライビングポジションが運転をさらに楽しいものにしてくれるという、ドライバーオリエンテッドな車でした。「Be a driver」は伊達じゃありませんでした。
 
最近の日本車には無くなっていた選択肢が、高度に最適化されて帰ってきたと感じました。広島の小さな自動車メーカーであるマツダが見つけた生き残る道は、マーケットに左右されがちな日本車の中で見落とされていた本質的価値に光を当てた英断と言えます。
 
ちょっと裏読みすると、スペース効率の良い車を作るには優れたボディ設計が必要なのですが、実は自動車の中でこの技術ほど育てるのが難しい技術はありません。スペース効率を上げつつドライバビリティを上げるというのは、技術と経験の蓄積でしかないからです。ことボディ技術だけでいえば、日本ではトヨタの右に出る者は金輪際出ないはずです。最近は箱物だらけのホンダですら、トヨタには到底及ばないでしょう。
 
そんな中マツダはスペースを多少犠牲にしてでもドライバビリティに重点を置き、他社とは違う顧客価値を提供する事に舵を切ったのかなと思います。とはいえ必要最小限のスペースは確保されているし、デザインの工夫で圧迫感のないインテリアを提供しています。
同乗した嫁が最も気に入っていたのはそのインテリアの開放感とシートの出来の良さでした。ドライバーは適度に包みながらもパッセンジャー側は解放感を演出する。数値では現れない価値を実現出来る、デザインのなせる技といえます。

f:id:dawada:20141227231330j:plain

 
この車を見て、悔しがっていない技術者はいないと信じたい。目指すベクトルは違っていようが、基本性能を突き詰めるのはモノを作る上で当たり前のこと。そこを疎かにしているメーカーは、今憂き目にあっている所です。逆にマツダやスズキは世界で戦わざるを得ない分、基本性能の向上が目覚ましく市場の評価もうなぎ上りですね。今元気なメーカーはきちんとやるべきことをやっています。
 
もちろん他の自動車メーカーも黙ってはいない筈、というか是非とも頑張って頂きたい!きっと2016年後半位からは楽しそうな車が出てくると信じています。
 
基本性能の高さは車の魅力そのもの、安くても出来ることは沢山あるはず。是非しのぎを削って頂きたい、それがデミオ後の自動車の未来になると確信してます。