我が家にクルマがくるまでは…

そろそろ子供も生まれるし、自家用車の再購入に弾みがついてきた!さて、何を購入しようか…購入までを徒然に。

車種選定待った無し!

時間が、時間がない!

もはや待った無しなのでした。
子供も産まれ日に日に不便さが増していくのにつれ、焦りもありました。どう考えても3月までには車が欲しい…どうしようっ!!!

考え得る車はみんな見てきました。旬の車から気になるものまで。子供の成長はとどまることを知らず、家から出ることも難しくなってきた…

ダイハツのウェイクは僕にはある意味やり過ぎ感があり、特に横風の厳しい高速道路を走る身としてはあの高さは致命傷です。いくら技術があっても、物理の法則には勝てません。

スバルのXVはとてもいい車でした。でも欲しい色はご近所さんにモロ被り、友達も同じ物を持っていて買えないなと…フォレスターも良いけど予算的に買えなかった。同じ理由で三菱デリカD:5も手が出ず。この2社は四駆が欲しい場合の選択肢でした。雪国出身なもので…でも冷静に考えると雪国は除雪がしっかりしてるのでよっぽどじゃないと四駆が必要ないし、ましてや関東では燃費が悪くていらないなと。

マツダ・デミオはとてもいい車で感心仕切りでしたが、自分的には後席の閉塞感がどうしても気になり、やはり手が出ず。すごい良かったのにな。あと顔が怒って見える、つり目の車があまり好きでないのもので…

もちろん、フィアット・パンダも悩みました。自分の中では理想的なサイズとエンジンでしたが、妻の外車アレルギーと「後ろ狭くない?」という言葉に諦めざるを得ませんでした。今回の車選びでは嫁と子供の快適性も踏まえると決めていたため、無視できない言葉でした。

ちなみにドイツ車は一切候補には入りません。「ゴルフかポロにすれば?」と何度も言われましたが、僕の中でドイツ車は良くて当たり前のリファレンスであり、日々の生活を共にするには少々出来過ぎでつまらないのであえて選びませんでした。もし選ぶとしたらゴルフ・カブリオレニュービートルかなと。あだ花に惹かれてしまうのは悪い癖とは知りつつも、ドイツ車だけは乗らない人生になりそうです。

国内他社のトヨタ・日産・ホンダ・スズキには欲しい車がなかった。元来ホンダ党としては寂しい限りですが、最近のCVT偏重加減やDCTのリコール問題など諸問題が山積しているのに社長がきっちり説明しない姿勢など、従来のホンダならあり得ない事が多過ぎて応援するのも疲れました。
エンジンが心臓ならミッションは肝腎要、ホンダはある意味技術開発を手広くやり過ぎたように思います。願わくは今年出る車でユーザーの心を掴んでくれる事を願っています。
こんな事言ったら怒られるかも知れませんが、元々のホンダユーザーはへそ曲りですからね。他と同じような車は作って欲しくないものです。

でもって!どうしようかと悩んでいたら、マツダの営業さんから「今度CX-3ってのがですね…」と情報を頂き、オートサロンに出るというので早速行って参りました。

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印象としてはSUVというよりは、5ドアハッチバックSUVのテイストを入れたという感じでした。
でも、デミオで感じていた後席の閉塞感が払拭されている印象で、トランクもデミオよりも少々広い。ちょっと足りてないかなぁ〜、という所がなくなっていました。
その場にいた説明員さんに聞くと、特に後席は幅や奥行きは変わっていないものの、姿勢をアップライトにし前席との高低差をデミオよりも大きくすることで感覚的な解放感を向上させたとの事。実車の感覚も言われた通りで、これなら嫁や子供もロングドライブで苦にならないかもと感じました。
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どうしても実家の往復をしなければならない為、400キロ超の道程でも苦にならない感覚が欲しかったので思いっきり刺さりました。前席も多少アップライトになっているとのことで、運転感覚もデミオよりは少し楽だろうと察しがつきます。

自動車のシートポジションというのはとても重要で、ただ寸法が大きいから良いというものではないと思っています。
僕の場合はただ広いだけの後席があまり好きではなく、ある程度囲まれていながら開放感がある方が好きなのでとても好印象でした。ホンダのHR-Vの感覚に近いと思います。いい車だったな…
またウインドウグラフィックもタイト目に見えますが視界は開けて感じます。感覚的な開放感というのは、ただ単に窓が大きいとかだけではないのだと改めて感心しました。とても吟味されたインテリアデザインだなと感心してしまいました。
エクステリアも凄く良くできていてカッコいいのですが、本当は道具感のあるデザインが好きなので…でもマツダモデラーの造形力は国内では群を抜く凄さです。というか世界的に見ても5本の指に入るでしょうね。やるべき事をキチンと実践しているから、カッコよく見える。CX-3もマジマジと見てきましたが、特に側面は線を極力減らして面の表情で勝負する!という意気込みが伝わってきました。あれは相当苦労したと思います。

ジワジワとこれにしようかと悩みながら車の周りでずっとウロウロしてたら、説明員の人に「今日は開発責任者が来てますので、是非お話してみて下さい」と促され、CX-3の開発主査である冨山さんとお話しさせて頂きました。
聞けば冨山さんはベリーサの主査だったこともあり、今の時代の小さいながらも上質な車を作りたかったとお話して頂きました。
色々お聞かせして頂きましたが、最も印象に残ったのは、「このクラスで今できることはすべてやりました。大きさや単なる高級じゃない上質さにこだわって、企画から設計・デザインに至るまで全て妥協しない事を目的に開発しました。広い車なら他にいくらでもある、そこじゃない価値を突き詰めるために大変苦労しましたが、お陰で良いものができました。」という意気込みでした。これはなかなか言える事じゃあない、妥協の許容量の問題だろうけれど他社と同じ物は作らない!という情熱が伝わってきました。
なんでもデミオとCX-3は出来が良すぎて、特に内装が上位モデルとのヒエラルキーを崩してしまった為、急遽アテンザとCX-5は突貫で内外装チェンジしたそうです。ちょっとしてやったりという顔をされたのも、この商品の出来の良さを確信しているが故と思いました。
モノづくりに携わっている者としては、こんな人の元で商品開発できたら楽しいだろうと思わせてくれるお方でした。

そんなオートサロンの帰り道、ボンヤリと自分の車の理想像を考えていました。
・小さい事(持て余さないサイズ)
・2000cc以下の排気量
・妻、子供が窮屈でない事
これまでも小さめな車しか乗ってこなかったため、大きい車には少々アレルギーがあります。個人的には4m以下の全長と思っていましたが、後席と荷室の両立を考えると多少伸びてもいいかと思えて来ました。
エンジンは1.5lで問題なし、しかもディーゼルならデミオの試乗で経験済み。トルクフルで運転か楽でした。
最後に、妻と子供が窮屈に感じない事もCX-3ならギリギリ大丈夫だろうと。妻もデミオの後席で「カタログ見ると狭そうだったけど、乗ると案外広いのね」と言っていたし、それよりも開放感のあるCX-3なら問題ないだろうと。
徐々にCX-3に心が奪われている事に気付いていました。それでも踏みとどまろうとしていた自分もいました。理由はエクステリア、特に顔が「速そうに見える」事でした。でもエクステリアなんて乗ってりゃ気にならなくなるか、と自分に言い聞かせて、寧ろ全体パッケージに惹かれたこの車に賭けてみようと思えるようになりました。(続く)