我が家にクルマがくるまでは…

そろそろ子供も生まれるし、自家用車の再購入に弾みがついてきた!さて、何を購入しようか…購入までを徒然に。

我が家に車が来てからは…(デザイン編)

 CX-3で一つだけ気になっているのは、やはりエクステリアのデザインです。いや、カッコイイんですよ、かっこ良すぎるといったほうが良い。デザイナーが思い描いた造形をそのまま形にした感がすごいんですが…皆さんデザインが気に入って買ってるんでしょうけどね。

ここまでデザイナーの意思を造形に持ってくる辺りは流石マツダだと思うんです。でも強い、何かが。もうちょっとフロントのアクが弱いとかグリルがコンパクトだったらとか。完全に好みの問題なのでなんとも言えないんですけどね、もちろん鼓動のテーマで一貫しているマツダですから当然なんですが。ここまで作りたい形を作るためには、設計や製造側の理解がなければ絶対にできません。

 

 以前、ある会社で自動車の設計に少しだけ携わっておりましたが、かっこいいと思うクルを作るのにここに一番のネックがあるんだなと思い辞めた経緯があります。かっこよくて使い勝手のいい車を作るんだ!と意気込んでおりましたが、その組織は酷い有様でした。会社は大きくなる途上で本社と設計の現場では意思の乖離が目立つようになり、たまにくるデザイナーには上から目線で「ちゃんと勉強してこい!」といい、自分は何もやらない…若い私にとってはこんなことが行われているのかとショックが隠せませんでした。

 元々デザインが第一志望だったので早々にフェードアウトしましたが、ここまで腐っているとは思ってもみませんでした。その会社はそれまでの提案的かつミニマルなデザインを捨て去り、今ではどこにでもあるデザインでかろうじてアイディアを形にしているくらいの会社に成り下がっております。

  あれから20年近く経ち、もしかしたら変わるかもしれないという淡い期待もあります。S社のような思ったものを形にする企画力を実現する様な力をつけた会社の活躍もあり、業界の勢力図もだいぶ変わってきました。

 もはやグローバルな思想からは逃げられない時代に、日本のようなドメスティックな考え方が受け入れられる多様性が世界中に生まれつつあります。偏った思想やコンセプトこそ、そのキャラクターになりうる世界になっております。

 

 諦めずに思ったことをやりきる思い切りが求められるのではと、強く感じる今日この頃です。